★ 変人の独り言 ★

人間界に違和感を感じている、変わり者の日記

ティク・ナット・ハン師

素晴らしい本に出会いました! 知らないのは私だけだったか?

ティク・ナット・ハン師を、ご存知でしょうか?

ベトナム人の 仏教の禅僧です

(1926年~2022年1月22日 96歳で遷化)

ベトナム戦争中、停戦と平和を訴え迫害され、1966年にフランスに亡命。

欧米に『マインドフルネス 瞑想』を広めた 偉大な師です。

あぁ~今年ご逝去されていた! 残念です。

 

瞑想の本では、お名前をお聞きしたことがありました。

しかし瞑想の本は、数えきれない程あり、

普通の瞑想本の著者と、区別することができなかった。

私の未熟さ・無能が原因で、人生でNo.1の本との出会いが遅れた。

瞑想本ではなく「小説」です!

前置きは、この位にして・・・

ブッダ ~いにしえの道、白い雲 』 春秋社

       ティク・ナット・ハン 著  (2008年12月)

 

      

本当に すべてが美しい本です!  感 動 し た ~

 

「小説」と言っても、歴史的事実、実話です!

様々な仏教の経典から出典され、それらを出典した経緯など、

本の最後に詳しく解説が載っています(小乗も大乗も)

でも、難しい宗教本ではありません。

ブッダの生涯・教えの道を、優しく、美しく描いた本です。

映画を観ているような、美しい情景が頭に浮かび、

真理・道を、ブッダから直接ご教示いただいき(優しい言葉で)

自分もに一緒に、その場に居るような気分になります。

 

言うまでもなく 偉大な真理を説いた「開祖」ですが、

「人間ブッダの人生の話! お釈迦様は実在した人物です。

 

すべてのページにブッダの慈愛」が、てんこ盛り状態!

分厚い本で、文字も小さく「大容量」の本ですが、

出来事ごとに 章が分かれていて、とても読みやすい。

(もちろん翻訳の方も、素晴らしい)

ブッダや弟子達の人柄に、心打たれるのは当然ですが、

心底崇拝できる「師」に巡り会えた 弟子や村人たちが、

うらやましくて、感動を共感して、泣ける・・・

普通の凡人には「導かれる運」も・・・無いよね!

 

前半の3章で すでに号泣し、最後は呼吸ができないほど泣いたぁ~

読んだ後、放心状態です。

今は人間の音声も聞きたくない。 静寂の中に浸っていたい。

(すでに2回目の熟読 開始しています)

 

生きとし生ける者に 慈悲を持っている人なら、読んでほしい・・・

そして、瞑想に興味がある人は絶対に読め!

宗教は関係ないです。

人間として生物として、当然のことが書いてあります。

「当然だ」と分かっていても、それができないのが 凡人・・・

 

ここで・・・

お釈迦様をブッダと呼び捨てにするのが、心苦しいのですが、

ブッダ=目覚めた人・悟りを開いた人」という意味なので、

ブッダと書かせていただきます。

お釈迦様・ブッダ仏陀釈尊・世尊・如来釈迦牟尼・・・

教本によって、様々な呼び方があります。

 

今の日本仏教の お経や教本は、

昔インドから中国に渡った教えを「音訳」して、

中国人が、耳で聞いた発音に「漢字を当てはめた」ものです。

お経や真言を聞いても、現代人は意味が分からない!

経典を見ても、普段使わない難しい熟語・単語が乱立し、

言葉も「文語」で、古い言い回しで、訳が分からない。

だから日本人は「仏教離れ・お寺離れ」したのだと思う。

 

ブッダは、難しい漢字の羅列を望み、法を説いたのではない!

古い文語・漢訳を聞いて、心に響く人いますか?

不殺生戒も 守れよ~

聖書(キリスト教)も、動物の生け贄の話が、バンバン出てくる!

本当にムカつく! 人間 皆殺しにしたくなる!

最初から「不殺生」を説いているのは、ブッダだけです!

 

仏教の「教義や儀式の 形式」を信奉している人は、読まなくていい!

この本は「神格化されたお釈迦様」ではないので、

経典・信仰にドップリ漬かってるの人は、読まないで欲しい。

 

今まで私は、意味も分からず お経や真言を暗記していた!

と 何度か書きましたが、

「意味を理解しなくても 唱えるだけでいい」とか言ったの誰だ?

  誰だ~ 出て来い!!

この本を読んで、それが意味がないことが 良く分かった!

 

ブッダが おっしゃっております。

「教えを 真理そのものと、取り違えてはいけない。

 教えとは、単に真理を説明するものです」

「教義は 向こう岸に渡る手助けをする で、

 向こう岸に渡ったら、自分の所有物として しがみついてはいけない」

「教義に固執する人は、ずっと 筏 を手放さない人」

聖典をいくら朗誦しても、ミミズも小鳥も救えません」

「法は生きた現実なのです。だから法を伝える言葉は、

 人々が 毎日使う言葉でなければなりません」

↑ ↑ ↑

私のような「経本を暗記できないバカ」に、

心で「気づき」理解すればいい!と 説いて下さった。

感 謝 致 し ま す ・・・

 

だから「ティク・ナット・ハン師」の本は、素晴らしいのです。

一語一句が、心に染み込んでくる・・・

ティク・ナット・ハン師の 前世は、ブッダの直弟子だった気がする。

ブッダの存命中、実際にサンガで一緒に過ごした弟子だよ!

 

これは 約2500年も前の話 です。

この素晴らしい真理を、ブッダが全土に広めたのに、

今のインドは・・・強姦とか異常だよね!

ヒンドゥー教が・・・カースト制度が諸悪の根源だね!

インドは ヨガ・瞑想でも、精神世界の大師が大勢いるのに…残念です!

 

今まで、仏教研究の第一人者の「中村元 先生」の本は、沢山読んだ。

宗教ではなく「開祖ブッダの言葉・考えを、そのまま知りたかった。

漢訳された仏教ではなく、原点を知りたいと思い、読んでいた。

ブッダの教えを、ヴァーリ語・サンスクリット語から直で翻訳し、

当時の時代背景や、今のインドの価値観なども吟味して、

分かりやすく、現代の言葉で翻訳されています。

 

そして、もっと明瞭に、心に響く本・・・

ブッダ ~いにしえの道、白い雲』に出会えました。

 

またまた遠回りして やっと辿り着いた。(人生すべて遠回り)

「小説」だから、多分 私の検索から外れていたのだと思う。

実用書とか、ノンフィクションばかり読んでいた。

あとは、宮沢賢治さんの本だけあれば 満足だった。

 

今が、この本に出会う適切な時期 だったのか? 

でも「間に合った~」という気持ちです。

私は、今生が最後の生存・最後の転生と決めているので、

この次元にいる間に「解脱への道」に触れることができた。

(私には実行できないが)

例の「空:くう」のことも、無能な私でも 多少は理解できた!

 

ティク・ナット・ハン師は今、涅 槃 で お釈迦様に、

「 良書を書いてくれましたね 」と、賞賛されているでしょう。

 

お釈迦様の「大いなる道」は、

王子の身分も、すべて捨てても 叶えたい道だった。

「私には、たった1つ 叶えたい望みがあります。

 すべての生あるものを

 苦しみから救いだす道を 探しだすことです」

 

↑ ↑ これが 2500年以上前の お言葉です。

 

しかし今の地球人は・・・早く絶滅しろ! 南無阿弥陀仏☆アーメン

     (結局いつも 結論はこれ ↑ ↑です)   

 

この本を読んで益々 人間界に興味が無くなった。

もう どうでもいいや! 本当に「空」になった。